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読書録 2020年1月

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道尾秀介『カラスの親指』★★★★☆
詐欺師であり、過去にヤミ金に生活を篭絡された主人公と、同じ組織に恨みをもつ人物たちが同居し、復讐の作戦を繰り広げる。まさかと思うほどの大きな詐欺を見せつけられる結末で、無数の因縁が晴れていくところが感動しました。

ドストエフスキー『白夜』★★★☆☆
空想家で知人もいないような主人公が、白夜の数日間、同じ街の少女に淡い恋をする話。重たい話をよく書くドストエフスキーにしては軽めのちょっとだけ切ないロマンス。あれこれまくし立てる2人だが、どちらも正直で純情で、読んでいて優しい気持ちになる。

道尾秀介『鬼の跫音』★★★☆☆
描かれる世界はあくまで日常世界をベースにしたものだが、どの話でも唐突な殺害欲が起こっていて暗くて怖いおとぎ話のような雰囲気が過り続ける短編集。殺、恨、その縁が、蠢動する不気味さを纏う事象の流れを生み出し、全編に人間界でないような異様さをもたらしている。

ピエール・ルメートル『その女アレックス』★★★★★
始まりはある女が誘拐され監禁されるところから。そしてパリの連続殺人。警察たちの目は事件が明らかになるにつれ「その女が何者か」にシフトする。真相を推理するミステリーとしても面白いが、一人の悲しい人間の命をかけた復讐劇としても凄い作品。

矢月秀作『リンクス』★★☆☆☆
高い身体能力をもつ巡査部長が主人公のアクションもののサスペンス。主人公の懇意の知人が殺されるところから始まり、内密の捜査の果てにテロリストたちの陰謀につきあたる。軽快な文体とテンポのいい話の流れ、見ているようなアクションの描写で、一気に読ませてくれた。

小泉喜美子『血の季節』★★★☆☆
子供の頃、戦争の直前に「お城」のような公使館に出入りし、同年代の外国人と遊んでいた主人公による、殺人事件。異邦人の金髪の少年少女との思い出、戦前戦中の災禍、それらが悲しくも主人公の狂いになってしまった。強い憧憬が殺人に繋がる過程を鮮やかに描いた一編。

サガン『ある微笑』★★★☆☆
とりとめのない倦怠を持って生きるパリの20歳の女が、中年の既婚者と、最初はちょっとした興味から不倫し、恋に落ちる話。二人で出かけるカンヌの描写、主人公の内面の移ろいの表現などの、全ての叙述が文学的で、小さな孤独を抱える彼女のラストの微笑を説明つくしている。

アルチュール・ランボー『地獄の季節』★★★★★
20歳過ぎでアジアとアフリカの荒野に消えたランボーが残した文学や西洋文化への絶縁状。野性の無垢な天才が詩で錯乱しながら原初に還っていく時、詩魂の心臓をダイヤモンドにして燃やすかのような散文詩の独白に、文学的奇跡の謎の内部が形象されている。

降田天『すみれ屋敷の罪人』★★★★★
戦時中の不幸と、由緒ある家系と忠義に満ちた使用人たちの切情が生んだ、嘘。老人となった当事者たちが謎につつまれた出来事のそれぞれの局面を語るとき、昔のすみれの屋敷の悲劇が2転3転しながら解き明かされる。悲劇がミステリーの手法で花開いていく涙の傑作。
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ホワイト・パニック



今日は 神社で 戦争ごっこ
眼帯巻いてる アルバート
花火 乱射 咲いた夢に
殺傷禁止とお月様

神隠しの白蛇みっけ
撃たれないで 生け捕りよ
弾切れしたロビンソンと
一緒に遊んでサバイバル

おかしな夢見た この昼下がり
まどろむ目で 太陽の悪戯目撃

僕ホワイト頭は空っぽ ランラン 口紅 ラクガキ 日の丸
真っ赤 真っ白 巫女さん描いて 13回目の狂乱発作 
錯乱した心はおみくじ 大凶 大吉 色々 謎々
ヤタガラスの脚が増えて 狂っていくあの世の宴 


透明人間 大量発生
あの屋外劇場で 
オペラグラス 見えない劇
謎かけたの 誰なのね

お化粧した空に 響く雷
唇から降ってくる メタファーと大雨

蝶々 羽ばたき 蜘蛛の巣 電線 そっと 綾取り 運命 赤色
神々の手 裁縫セット 糸まいたら 終わりはワルツ
ピアノ線に絡まるカルマに 調子狂った アイネクライネが
歌うたうよ思春期病棟 少女の神経 連打のクレッシェンド


お花畑では幽霊が かくれんぼしてる 探しましょ

僕ホワイト頭は空っぽ ランラン 口紅 ラクガキ 血の花
真っ赤 真っ白 病院印 14回目の狂乱発作
錯乱した心は トランプ ポーカーフェイスは涙を隠して
ハート疼いて 悲しむジョーカー 救急車の音ゲームオーバー

ケーキ 蝋燭 マシュマロ 玉入れ 火を消したらスキゾなパーティ
フォーク投げたらパニック状態 クリーム舐めても治まらないわ   
夢食べたら 辛口 嫌だよ ファンシー メルシー 一緒にスイーツ
病院送りにしないでマーザー ナンセンスと私の涙

Rape Me

Rape Me
Nirvana (cover)

アシッド・ベル



月奏でる 不眠の楽園
星 種まき 花咲く夜景に
屋根 貫き 蜂の巣 夢の巣
街錆びて 飴玉どうぞ

お水を飲む人形
狼育てて満月
胡桃を割りましょうよ

雲 切り裂く 可笑しな悪夢で
鐘ひび割れ 裏側 旅してた


愛してると その服いうのよ
誰向けて その襟 開く

ガーデンダンスの燐光
宝石 玉入れ 満月
胡桃を割りましょうよ

みんなヴィオラで 弓引きおやすみ
ハンガー マネキン どちらがお好きよ

雲切り裂く 可笑しな悪夢で
鐘ひび割れ 裏側旅してた

Targeted Victims




電磁波が攻めてくる
痛む身体 音声送信

生きることが苦しいだけで
避難する場所 どこにもなくて

I cry, I cry with ceaseless pain
(泣いてる、泣いてる、絶え間ない痛みで)
楽しいテーブル 返して欲しい

Pain, pain
(苦痛、苦痛)
血の叫びが 身体を巡る
Microwave is a death rain
(電磁波が死の雨)
見えない矢が 私を突き刺す


心臓までも狙われて
電磁波ショック 悪夢の鼓動

I cry, I cry with ceaseless pain
(泣いてる、泣いてる、絶え間ない苦痛で)
救いどこに 求めればいい

Pain, pain
(苦痛、苦痛)
血の叫びが 身体を巡る
Targeted everywhare, everyday in a living hell
(どこでも狙われて、毎日が生き地獄)
拷問 死の テクノロジー犯罪


祈りつづける いつかきっと
黒い雲が 晴れるその日まで

ダブル・ゴースト



今日は 蝋燭 燃やして ファントム
夢 切って裂いて 明日が二つ

何故なのみんな どうしてねてるの
どこにいっても 扉がいっぱい

探しましょう夢見ましょう 
ジョーカーのバグを
無くしてたトランプに
レプリカの思い出懸けて


氷 ダイヤモンド 細胞分裂
夢 切って裂いて 明日が二つ

消えていく遺伝子に
嘘の数字たち
泣いて切って死んで笑う
弱虫のゴーストを

探しましょう夢見ましょう 
ジョーカーのバグを
無くしてたトランプに
レプリカの思い出懸けて

ブレインジャック



夢の途中から 私の脳内 侵入者
神経つかむ 違法なデータ
強制受信 ハッキング
自由が消えてゆく 私が私でなくなって
意識を操作 悪夢の送信
ラジコン状態 助けてよ

勝手に動かさないで 失われた自己制御
命の理犯し 私の存在どうするの

精神工学ブレインジャック
私の脳に周波数
侵さないで 操らないで
来ないで 悪夢のデータ
ハイテク兵器マイクロウェーブ
遠くから 狙われて
逃げ場なくて 操り人形
私を壊さないでよ


極秘に作られた ハイテクマシン非公開
人体実験 私はサンプル
サイコトロニック テクノロジー

意識を操らないで ここはどこ わからない
命の理犯し 私の存在どうするの

遠隔操作ブレインジャック
私の脳は乗っ取られ
心にハック 理性が消され
身体は動かされて
幻覚幻聴マイクロウェーブ
煩い声 聴かされて
逃げ場なくて 操り人形
私を壊さないでよ


悪魔の手につかまれ
私の意思 消え失せ

精神工学ブレインジャック
私の脳に周波数
侵さないで 操らないで
来ないで 悪夢のデータ
ハイテク兵器マイクロウェーブ
遠くから 狙われて
逃げ場なくて 操り人形
私を壊さないでよ

Tiny Insomnia



星を数え 空をなぞって
夢玉転がる 階段見てた
夜の歌が 窓辺に響き
私の倦怠 紛れて消えた

明るい蝋燭 用意してよ
私まだ 眠りたくはない

カード切って遊んでみて
賭けないでなけなしチップ
ルーレットで言い当てましょ
忘れてたあの日の夢
退屈な私を知って
ワイングラス傾けパーティ
お話を並べてよ
幻が冷めないように


ベルの響き 不眠の夜は
飴玉なめても 落ち着かないわ

明るい蝋燭 用意してよ
私まだ 眠りたくはない

夢見てる星の光
パイプオルガン夜空になって
テーブルに舞い降りた
妖精の気まぐれダンス
退屈な私を知って
ワイングラス傾けパーティ
お話を並べてよ
幻が冷めないように

風切り



風が洗う 街並み 夢を運ぶ 鳥たち
音を消して 目を閉じ そっと光る 幻

明日が来ない 気がしたからね
傷を隠し 歌ってみたよ

空の下 光射す 風を切り裂いて
夢の散乱 羽が舞い散る
どこまでも続く道 行くと決めた時
鎖ほどけて 鳥たち羽ばたいた


夢を数え 微睡み 風に泣いた 夕暮れ

黒い扉開いてみたら
遠いあの日 忘れた景色

遥か彼方にまでも 届く声ならば
彼を呼んで 光を降らして
夢ならば醒めないで 壊れないように
その手とって 行こうよあの空へ

失われた あの日々 光る雲に 面影

空の下 光射す 風を切り裂いて
夢の散乱 羽が舞い散る
どこまでも続く道 行くと決めた時
鎖ほどけて 鳥たち羽ばたいた

裏町少年



くれよ灰皿 退屈な日常ぬけだし
煙をふかして 夢も路地裏も彷徨う
渇いた心が 酒と眠らぬ夜求めて
路頭に迷って 店も通行人も幻

マルボロ ウィスキー
テキーラ ずっと酩酊

裏町の退廃上等 人生捨てて
見知らぬ女と出鱈目騒いで ここは天国
路頭に描いた ラクガキ消えない夢


酒場で覚えた 新しい言葉で歌って
渇いた心が 酒と眠らぬ夜求めて

明日を 忘れて
朝まで みんな騒げよ

裏町の退廃上等 人生捨てて
消えない明かりに朝まで乾杯 ここは天国
路頭に描いた ラクガキ消えない夢

Pennyroyal Tea

Pennyroyal Tea
Nirvana (cover)



グラス眺めて泣いてた
失われた愛の跡

雫この手に落ちたら
闇を彩る流星群

残った想い 歌っても
君の空まで届かない

夜の涙は星の雨
窓に花咲く光みて
願い奏でた疼く胸
頬に滴る愛を叶えて


この手 流れる血の色
真っ赤に涙 流してる

忘れたはずの 火を灯し
泣いてる心 蘇る

夢を並べてみたんだよ
1つ拾って遊びましょう
懐かしい手に 花束を
そんな想いは夜の空に消え


別れ 永遠 あの日の恋の花
君は今でも笑ってるのかな

夜の涙は星の雨
窓に花咲く光みて
願い奏でた疼く胸
頬に滴る愛を叶えて

追憶



あの場所は 失われたの?
壊れてる 時計見つめてた
忘れてた 扉開いて
風の声 そっと聴いてたら

光と幻たちが
思い出の日 纏ってる

空のカーテン 揺らして
遥か向こうに 遠い過去
指輪の傷を 眺めた
溢れる涙 風に消えて

この心 穴が空いてる
こぼれ出す 想い散らばって

悲しみ一つ拾って
過去を呼んだ 忘れない

空の青色 消したら
何が残って 飛び交うの
口ずさんでた あの歌
風が運んで あの場所へ

空のカーテン 揺らして
遥か向こうに 遠い過去
指輪の傷を 眺めた
溢れる涙 風に消えて

塔の歌



風の声 凍ってる
空 割れたら 塔まで
願い放って 印 描く
あの楽園 雲の中

太陽きっと 瞬いて
滅んだ記憶 眺めている
 
時の鐘が響く 空の夢
新しい風に 雷
夕日の地平 見てた 窓の外
忘れてた道に 明日の扉


羽 舞ったら 泣き出すの?
剣 舞ったら 怖がるの?

月はきっと 悲しんで
消えてく想い 歌ってる

時の鐘が響く 空の夢
新しい風に 雷
夕日の地平 見てた 窓の外
忘れてた道に 明日の扉

塔は 高く聳え 影を落とし
柵と火が 囲む 幻
レンガは罪を数え 星に言った
「なぜ人はこんなに儚く生きる?」

陽炎

太陽から火を盗んだ大きな鳥が
私に微笑んだその時から
心の真ん中で彼の秘密が
灯のように明滅した

彼は木々を脈に変えたし
風を刃に、水をガラスにして
森の一角を庭にしては
その芸術で動物たちを
楽しませ、笛を吹いていた

彼の飼う大きな鳥の歌が
私の琴線を震わす時には
ただ眠くなり目を閉じて
あの庭のことは忘れていた

赤い夜

赤い星を向く銃口 錆び付いた引き金
銃声に驚いたのは 鍵盤の上を歩く猫
ささやかな悲劇が 静寂を切り裂いて
あの星は血を流した ああなんて素敵な夜

滴り落ちる星の血が ほらこの夜の街並を
こんなに綺麗に彩って 人々の痛みも憎しみも
浄化されて綺麗になって ひとときの悲劇は終わりを告げる

あの猫が創造した 部屋に響く不協和音
その余韻に浸るうちに 私は眠りについていて
夜の街が祝福される 素敵な夢の世界にいた

雫を零す赤い星 あれは空の心臓で
それを撃った私は 街に天の血を与えたんだ
いい銃声だった 空は暗いままかもしれない
だって空は死んだから 今夜は終わらないでほしい
Blue Glass
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